4月29日、朝早く北朝鮮が弾道ミサイルの発射実験を行い、失敗したとのニュースが飛び込んできた。
そのニュースを聞いてからの妻の表情が暗かった。
故郷の家族のことが心配なのかなと思い、私は彼女に声をかけた。
「不安そうな感じだけど、韓国のことが気になるの？」
口数の多くない彼女はしばらくの間言葉を選んでいるようだったが、
「あまりにも話が大きくなりすぎている。アメリカ、中国、ロシア、日本・・・」
確かに挑戦半島問題は、韓国と北朝鮮の2国ではどうしようもない国際問題に発展してしまっている。
神の摂理は、韓半島に現代のすべての難問題を凝縮させて、真の父母様を中心として南北を統一し、それをモデルにして世界平和へと発展させていくというものではなかったか。
神の英知とそれに従い責任を果たす群れによってそれは達成されるはずであったが、現状はどうだろうか。
残念ながら真の家庭とその基台は崩れてしまった。のみならず、神側の基台はサタン側の
基台となり、大きな霊的障害となっている。そして、それは実体的には親北朝鮮のムンジェインという大統領の誕生につながろうとしている。朴クネ大統領の弾劾裁判と罷免、退陣といった流れを見てみると、韓国全体が巧妙にコントロールされていることがよくわかる。
仮にムンジェイン大統領が誕生すれば、反米・反日路線は確定され、韓米同盟は破棄され、米軍は撤退し、朝鮮半島は完全に共産化されるだろう。
そのアジアに台頭する勢力は更なる覇権を求め、アメリカの利害と衝突することになる。
今後のシナリオの展開を考えると、現時点がターニングポイントであり、アメリカも北朝鮮同様に後ずさりできない状況にあるわけだ。
韓国に親北朝鮮の大統領の選出があると北朝鮮が予測するとすれば、5月9日までは北朝鮮が大きく動くことはないだろう。
とすると、仕掛けるのはアメリカ側ということになる。
そして、そのタイムリミットは5月9日までということになりそうだ。